岡田ジャパン終了のお知らせ

快進撃を続けてきた日本代表がW杯敗退。
最終的に残ったのはベスト16という結果でした。
これは大会前には想像出来なかった好結果です。


しかし、我々はこの結果に満足していていいものなのでしょうか。
「感動をありがとう!」だけで終わらせてしまっていいものなのでしょうか。


120分の死闘を繰り広げての0-0、そしてPK戦での敗戦。
勝敗が決した瞬間、日本代表が見せたのは悔しさが滲んだ涙。


大会前の下馬評では「グループリーグ敗退」と言われていたチームが、ベスト16という結果に満足出来ないままピッチで悔し涙を流す。
個人的にはちょっと衝撃的なシーンでした。


「悔しさが人を成長させる」という格言があります。
ジョホールバルの歓喜があったのは、ドーハの悲劇があったから。
やはり、サッカーにおいても、この格言は例外ではないと思います。


8年前の日韓大会、日本はベスト16という結果にかなり満足した部分がありました。
惨敗だったフランス大会のことを思えば、それは仕方ないことかもしれません。
しかし、今になって振り返ってみると、日韓大会で生まれたその慢心が、1勝も挙げられず屈辱に塗れたままに終わったドイツ大会の敗因の1つになったような気がしてならないのです。


日本代表はこの4年間、ドイツ大会の屈辱を忘れませんでした。
そして、自国民にすらも期待されていない悔しさも間違いなくあったことでしょう。
今回、多くの下馬評を覆した日本のグループリーグ突破は、その2つの悔しさがチームを成長させた部分も大きかったのではないでしょうか。


だとすれば、今大会"ベスト16で終わってしまった"こと。
これからの4年間、惜しくも届かず敗退した悔しさを絶対に忘れないことが、次回での更なるステップアップに繋げるためには間違いなく必要なことになってくるでしょう。


こんなこと書いて何様だ、と言われたらそれまでかもしれません。
しかし、いつまでも生温く感動に浸ることは、やはり慢心を生むだけです。
もっと上に行くためには、サポーターもこの結果に満足してはいけないと思います。


スポーツ批評が生温い国で、スポーツが強くなるはずがない。
感動以上に悔しさを噛み締めることが、これから大きな意味を持つのではないでしょうか。
ベスト16で満足していては、ドイツ大会の二の舞を生むだけです。



「正気か」「現実を見ろ」「グループリーグベスト4(笑)」
大してサッカーなんて分かっていないくせに、これまで監督のベスト4発言を散々馬鹿にし続けてきた自分の浅はかさを、今になって大いに恥じています。


頑なに「本気でベスト4を狙う」「世界を驚かす」と言い続けてきた岡田監督。
その強気な発言の根底には、何も起こらないうちから弱気に限界を作らず、日本サッカーを本気で向上させるんだという秘めたる思いがあったのかもしれません。
叩かれ続け、大会前には進退伺報道が出るほど、精神的には追い詰められていたことでしょうが、彼のベスト4を目指すという方向性は決して間違ってなかったのでしょう。


岡田監督、すみませんでした。
そして、スタッフや裏方さんを含めた日本代表の皆さん、本当にお疲れ様でした。
(mixiの日記より抜粋、一部改変)